2017年11月15日号
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artscapeレビュー

東アジア文化都市2017京都 アジア回廊 現代美術展

2017年11月01日号

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会期:2017/08/19~2017/10/15

二条城・京都芸術センター[京都府]

東アジア文化都市2017京都の「アジア回廊 現代美術展」をまわる。京都芸術センターの会場では、建築に介入する今村源、堀尾貞治。ヤン・フードン、ルー・ヤンは迫力の映像、中村裕太はホコラのリサーチである。特に中原浩大の幼少時や小中高の作品群が膨大にあって驚かされる。二条城の会場は、まずチェ・ジョンファの作品が点在していた。そして東南隅櫓に久門剛史の揺れる作品、台所では谷澤紗和子、ヒスロム、西京人ら。庭には蔡国強の迫力のインスタレーションを置く。日本において、文化財にこれだけ現代アートを絡ませたのはめずらしいだろう。へ・シャンユのアンフォルムな作品には、ニヤリとさせられる。このエリアは広域に作品が点在し、かなり歩く。もっとも、ここで一番すごいのは、やはり二条城の御殿そのものの建築と室内画だった。おかげで久しぶりに内部空間を体験したが、記憶していたよりも、かなり装飾が多い。そして解説の文章も、空間と絵画の関係への言及が増えたように思う。なお、外周廊下の格天井や壁画は、明治期に天皇が使うようになって権威づけに足されたものである。

写真:左上から=堀尾貞治+現場芸術集団「空気」、ルー・ヤン、中原浩大、チェ・ジョンファ、久門剛史 右上から=谷澤紗和子、蔡国強、へ・シャンユ、二条城(2枚)

2017/08/26(土)(五十嵐太郎)

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