2021年09月15日号
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artscapeレビュー

キュレーターからのメッセージ2012 現代絵画のいま

2012年12月01日号

会期:2012/10/27~2012/12/24

兵庫県立美術館[兵庫県]

現代における絵画の諸相を、14作家の仕事で紹介している。作品傾向はバラエティに富み、いわゆるタブロー(居城純子、渡辺聡、彦坂敏昭、丸山直文、横内賢太郎、奈良美智、法貴信也)から、超大作(平町公)、壁画(野村和弘)、映像を駆使したもの(大﨑のぶゆき、石田尚志)、その他(和田真由子、三宅砂織、二艘木洋行)と、実にさまざまだった。また、いわゆるタブローとグルーピングした作家も、その作風には多様性が見られた。質の高い作品が揃ったので見応えがあり、現代の多様な状況が窺える展覧会だったのは確かだ。ただ、同種の企画展にありがちなことだが、総花的な紹介に終始し、明瞭に「現代絵画とは〇〇だ」というような見解が示されることはなかった。それが非常に困難なことは理解しているが、今、あえてそこに踏み込む勇気を見せてほしいとも思った。

2012/10/26(金)(小吹隆文)

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