2021年09月15日号
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artscapeレビュー

鬼海弘雄 写真展 PERSONA

2012年12月01日号

会期:2012/11/10~2012/12/24

伊丹市立美術館[兵庫県]

40年以上にわたり、強烈な存在感を放つ人々を真正面から捉えた《PERSONA》などの作品で知られる写真家・鬼海弘雄。彼の関西初の大規模個展となる本展では、《PERSONA》のほか、《東京迷路》《東京夢譚》《インディア》《アナトリア》から、厳選された約200点が出品された。展覧会の中心をなし、最も存在感を放っていたのは、やはり《PERSONA》の作品群。同一の構図&撮影場所という条件を設定することで、人物の個性が一層際立っていたからだ。よくもこれだけ濃い人を集められたものだ。鬼海の粘り強さとコンセプトへの執着には感心の二文字しかない。10数年の時を経て同じ人物の経年変化が見られたり、何度も写りに来るお馴染みのおばちゃんがいるのも、写真家と被写体の関係性を考えるうえで興味深かった。

2012/11/24(月)(小吹隆文)

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