artscapeレビュー

オブリビオン

2013年07月15日号

映画『オブリビオン』を見る。現実とは異なる世界観をつくり出す、ミッドセンチュリーの未来版のような建築のテイストや美術も好みだが、それらのデザインも含めて、新しい時代の映画というよりは、これまでのSFの遺産を巧みにつなぐ集大成的な作品だった。プロコル・ハルムの懐メロも僕にはぐっとくるが、2017年の宇宙飛行士が聴くだろうか。主人公が選ぶ最後の選択は、ちょっとハリウッド的ではなく、日本的な感じである。

2013/06/01(土)(五十嵐太郎)

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