artscapeレビュー
プレビュー:CITY IN MEMORY──記憶の街
2014年02月15日号
会期:2014/03/01~2014/03/22
堀川団地[京都府]
戦後、全国初の店舗付集合住宅であり、京町屋をモデルに設計された個性的な空間がかつては多くの人達の憧れだったという堀川団地。BEPPU PROJECTの山出淳也氏の指導のもと、12名のアーティストが企画運営に携わり、築60年以上というこの歴史ある団地を舞台に「場所の記憶」をテーマにした“体験の場”をつくりあげる。作家達は昨秋より団地に実際に滞在したり住民と交流をはかりながら、この団地の“記憶”を、それぞれに見つめてきた。開催期間中、団地のなかには彼らが触れてきた団地の“記憶”を集めた「記憶の部屋」と「記憶の倉庫」が出現する。1日1名のみ滞在できる「記憶の部屋」は完全予約制ですでに空きはないのだが、「記憶の倉庫」のほうは当日受付で(定員7名/各回約30分)体験できる。本プロジェクトの参加作家はAT PAPER(金成基、國政聡志、中望、三重野龍)、井上大輔、菊川亜騎、谷澤紗和子、谷本真理、野原万里絵、朴星桓、前川紘士、矢津吉隆。
2014/02/15(土)(酒井千穂)