artscapeレビュー
武蔵野美術大学建築学科建築祭2014 第一部 第10回芦原義信賞・竹山実賞 表彰式
2014年02月15日号
武蔵野美術大学 8号館308講義室[東京都]
武蔵野美術大学にて、審査委員長を担当した芦原義信賞(建築の卒業生を対象とする)の授賞式に出席した。第10回では、伊坂道子と鈴木紀慶が受賞した。この日は、いつも卒業設計や修士設計の展示が行なわれている時期で、上下の同窓生がつながるいい機会になっている。全学でも修了制作展を開催中で、とにかく美大はにぎやかだ。以下に総評を抜粋する。「今回は伊坂道子と鈴木紀慶が著作を軸とした業績で選ばれた。鈴木は住空間に関わる編集と執筆を長く継続し、特に『日本のインテリアデザイン史』は、これまでほとんど通史的に語られることがなかったインテリアデザインの分野にとって画期的な本である。……また伊坂は増上寺旧境内の調査と景観の保存活動を粘り強く手がけ、博士論文をもとにした研究書を刊行した。二名とも以前から芦原賞に応募していただいたが、2013年はそれぞれにメルクマールとなる仕事を成し遂げ、今回が受賞すべき絶好のタイミングだと思われる」。
2014/01/18(土)(五十嵐太郎)