2021年09月15日号
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artscapeレビュー

平成知新館オープン記念展 京へのいざない

2014年10月01日号

会期:2014/09/13~2014/11/16

京都国立博物館 平成知新館[京都府]

長らく完成が待たれていた京都国立博物館の新たな平常展示館、「平成知新館」がついにオープン。開館記念展として、1階から3階までの13展示室すべてを使用した大規模展が開催されている。その内容は、古代から近世までの美術工芸品を通して京文化の粋を見せるといった趣で、ジャンルは、陶磁、考古、絵画、彫刻、書跡、染織、金工、漆工など。出品点数は前後期合わせて400点以上、うち、国宝が62点、重文が130点という豪華さである。展示室は、スポットライト以外は照明を控えており、黒を基調としたシックな装いだ。谷口吉生建築のなかでも、東京国立博物館法隆寺宝物館と共通性が感じられる。展示スタイルは、以前が旧態依然とした標本展示だったのに対し、平成知新館では考古品であっても1点1点を美術品のように見せており、大幅にグレードアップしている。展示内容に建築の魅力が加わって、本展は今秋の関西で最注目の展覧会となるであろう。

2014/09/10(水)(小吹隆文)

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