2021年09月15日号
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artscapeレビュー

ノスタルジー&ファンタジー──現代美術の想像力とその源泉

2014年10月01日号

会期:2014/05/27~2014/09/15

国立国際美術館[大阪府]

日本の現代美術家10組を「郷愁」と「空想」という二つのキーワードで紹介した展覧会。出品作家は、柄澤齊、北辻良央、小西紀行、小橋陽介、須藤由希子、棚田康司、橋爪彩、横尾忠則、山本桂輔、淀川テクニック。年代も違えばその作風もまったく異なる10人なので、「ファンタジー」はともかくとして「ノスタルジー」のキーワードでまとめられるのかと思いきや、過ぎ去った時間を懐かしむ気持ちという点で通覧すると、それぞれの個性がより際立ってくるから不思議だった。とりわけ魅入られたのは、木口木版画の第一人者としても知られる柄澤齊の非常に繊細で独特な世界・宇宙観を感じさせる作品群。そして橋爪彩による西洋絵画の古典的なモティーフを用いたスーパーリアルな現代女性のイメージ。アーティストたちがつくりだす迷宮に入り込んだように足を捉われ、惹きつけられた。[竹内有子]

2014/09/02(火)(SYNK)

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