artscapeレビュー

プレビュー:高松次郎 制作の軌跡

2015年04月01日号

会期:2015/04/07~2015/07/05

国立国際美術館[大阪府]

1960年代の「読売アンデパンダン展」や「ハイッレッドセンター」での活動、「ベネチア・ビエンナーレ」(1968年)、「ドクメンタ」(1977年)への出品など、日本を代表する美術家として知られる高松次郎(1936~1998年)。彼の業績を、初期から晩年までの絵画、立体、版画作品約90点、ドローイング約280点、書籍・雑誌・絵本約40点、記録写真約40点で回顧する。高松の制作活動の推移や広がりをほぼ1年ごとに追える年代順の展示、アトリエの移築、記録のみで知られていた作品の展示、珍しい大判写など内容が充実しており、彼の回顧展として決定版的な意味を持つだろう。

2015/03/20(金)(小吹隆文)

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