2022年09月15日号
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artscapeレビュー

陰影礼賛

2010年11月01日号

会期:2010/09/08~2010/10/18

国立新美術館[東京都]

谷崎潤一郎による随筆の題名を冠したコレクション展。全国に5つある国立美術館が所蔵する3万点の作品の中から170点あまりの絵画、写真、版画、映像などを展示した。それらの作品には、なるほど、地面に落ちる「影」と光が及ばない「陰」がそれぞれ表わされているのがわかる。けれども、結局のところ、それ以上でもそれ以下でもなく、きわめて大味な印象しか残らない。かねてから公立美術館では鑑賞の機会を提供するだけして、肝心の考察については鑑賞者に丸投げするような粗雑な企画展が多く見られるが、研究の成果を反映しない展覧会こそ「仕分け」の対象にしてほしいものだ。

2010/10/09(土)(福住廉)

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