artscapeレビュー
M-ポリフォニー2010-鏡花水月-
2010年11月15日号
会期:2010/10/04~2010/10/09
東京造形大学ZOKEIギャラリー[東京都]
大学の事務室に母袋俊也教授から展覧会の案内状が託されていたので、授業のあと見に行く。大学院生11人の絵画を中心とする展示。母袋教授は案内状のなかで「そもそも〈絵画〉は本質的に懐疑性を内包している」と、昨今のナイーブで楽天的な「小さな物語」たちを牽制している。その教えにしたがったのか、みずから制約を科しつつ制作を展開している八重樫ゆいの絵画は、けっして見た目に美しいとはいえないけれど、コリッとした反骨精神が感じられ好感がもてた。
2010/10/04(月)(村田真)