artscapeレビュー
オランダのアート&デザイン新言語
2010年11月15日号
会期:2010/10/29~2011/01/30
東京都現代美術館[東京都]
「トランスフォーメーション」展の続きで、アトリウムのイ・ブルやバールティ・ケールらの彫刻を見て次の部屋に入ると、なんか変。そのまま進んでいくうちに、ようやく別の展覧会に突入していることがわかった。ちゃんと終わりと始まりの区切りをつけといてくれなくちゃ。てか、私の注意不足ですが。でもすぐに気づかなかったのは、オランダのアート&デザインにも「トランスフォーメーション」の要素が入っているからだし、逆になんか変だと感じたのは、展覧会としての緊張感が異なっていたからだ。オランダ展のまったりした素朴な展示に比べ、「トランスフォーメーション」がいかに空気がピンと張りつめていたか、会場を出て初めて気づいたのだった。
2010/10/28(木)(村田真)