artscapeレビュー
京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程展 第2期
2011年02月01日号
会期:2011/01/15~2011/01/30
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA[京都府]
年末年始に行なわれた「第1期」に続く展覧会。第2期は、五十嵐英之、柳澤顕、馬場晋作が参加した。五十嵐は、紙(キャンバス?)上の絵具の飛沫をフォトリアリズム的に表現した油彩画と、風景をピンボケや逆光で描いた油彩画の大作計8点を出品。柳澤は、油彩、プリント、カッティングシートを用いた複雑な画面構成の平面作品5点と、壁面まで浸食したカッティングシートにより、平面表現のインスタレーションをつくり上げた。馬場は、ステンレスの支持体に油彩やインクでイメージを描いた作品17点だった。3人とも非常に見応えがあり、彼らの過去の発表と比べても最上レベルの展示ではなかろうか。出かけた甲斐ありだった。
2011/01/15(土)(小吹隆文)