artscapeレビュー

ギャグで駆け抜けた72年──追悼 赤塚不二夫 展

2011年02月01日号

会期:2011/01/12~2011/01/24

大丸 心斎橋店 イベントホール[大阪府]

2008年8月に72歳で亡くなった漫画家、赤塚不二夫の展覧会が大阪心斎橋で開催された。彼の一周忌に合わせ企画された展覧会で、2009年8月の東京会場(銀座松屋)を皮切りに、これで5会場目となる。初公開を含むマンガ原画約250点、トキワ荘時代の未発表写真、各界の著名人がポーズを取った写真と人気漫画家が描き下ろしたイラストで構成する「シェーッ!大集合」、キャラクターの半立体展示、新作ショートアニメのオープニング映像など、「ギャグマンガの王様」と呼ばれた赤塚不二夫に負けずとも劣らない、工夫をこらした面白い展示となっていた。見ていて楽しい。それでいいのだ。ただ一言付け加えるとしたら、赤塚マンガの一番の魅力である「ギャグと笑い」は、その群を抜いたキャラクターデザインの力によることを忘れないでほしい。[金相美]

2011/01/14(金)(SYNK)

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