artscapeレビュー

プレビュー:ロロ『グレート、ワンダフル、ファンタスティック』/『A Woman is a Woman is a Woman.』ほか

2011年02月01日号

2月は、前回のプレビューでとりあげたもの以外にも、注目の公演がたくさんあります。とくに忘れてはならないのが、こまばアゴラ劇場でのロロ(脚本・演出:三浦直之)『グレート、ワンダフル、ファンタスティック』(2011年2月9日〜13日)。2010年8月、おおいに話題となった『ボーイ・ミーツ・ガール』のような、今日の日本演劇の方法的試みを易々とかつ自由に吸収しながら、一直線(いや、永劫回帰の運動がそう見えるだけなのかも)の愛に満ちあふれた独特の舞台が生まれることを期待します。
コドモもももも、森んなか』(2011年2月1日〜7日@STスポット)のマームとジプシーも忘れてはならないけれど、横浜での公演といえば、国際舞台芸術ミーティング in 横浜2011参加作品の「A Woman is a Woman is a Woman.」(2011年2月17日〜20日@BankART Studio NYK)が面白そうだ。女性作家ばかりの4組が30分ずつパフォーマンスを披露する。まえだまなみ他の「おやつテーブル」はもちろんのこと、羊屋白玉(指輪ホテル、本作キュレイター)、真珠子小林エリカらの表現から、女性によるパフォーマンスの可能性を感じてみたい。

2011/01/31(月)(木村覚)

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