artscapeレビュー
2016年12月15日号のレビュー/プレビュー
自転車文化センター
会期:2016/11/26
[東京都]
旧劇場を拠点とする加藤直樹がコンペで勝ちとった目黒駅すぐの自転車文化センターを見学する。高さの差を利用し、自転車協会による自転車と書籍のコレクションのそれぞれを効果的に展示する。インテリアデザインの鑑賞を目的に訪れたが、さまざまな造形の昔のおもしろ自転車もかなり楽しめる。
2016/11/26(土)(五十嵐太郎)
complex665
会期:2016/11/26
[東京都]
六本木のcomplex665へ。青木淳、ムトカ、ブロードビーンと異なる建築家が手がけたこともあり、各ギャラリーのインテリアがだいぶ違う。シュウゴアーツは小林正人の空間的絵画、タカ・イシイギャラリーは鈴木理策の非写真的肖像の試み、小山登美夫ギャラリーはキラキラ蜷川実花を展示する。
2016/11/26(土)(五十嵐太郎)
デザインの解剖展 身近なものから世界を見る方法
会期:2016/10/14~2017/01/22
21_21 DESIGN SIGHT[東京都]
「デザインの解剖展」へ。特に期待せずの訪問だったが、タイトルどおり、商品のデザインを外皮から内容まで、きちんと段階的に分析し、お金もかけて展示すると、これだけ多くの集客ができる面白さを出せるのかと感心させられた。きのこの山、ブルガリアヨーグルトなど、明治製菓を中心に、写ルンですなど、有名な商品が見事に学びの素材になっていた。
2016/11/26(土)(五十嵐太郎)
トラフ展 インサイド・アウト
会期:2016/10/15~2016/12/11
TOTOギャラリー・間[東京都]
トラフ「インサイド・アウト」展へ。卓の上下に並べられた、ギャラリー間でも過去最多級(?)の展示数をミニ線路でつなぐ。自身も多くの展示デザインを手がけるだけあって(個人的に、「3.11以後の建築」展でも、彼らに展示デザインを依頼した)、引いた視点から、100の思考の断片、作品を一気に、しかも楽しく見せてしまう技はさすがである。
2016/11/26(土)(五十嵐太郎)
藤田雄介「11の戸(こ)と戸(と)」展
会期:2016/10/21~2016/12/04
プリズミックギャラリー[東京都]
日本の古建築に使う用語でもある「柱間装置」に注目しつつ、リノベーションのプロジェクトで新しい間仕切りとして試みたさまざまな建具を紹介する。また展示空間そのものにも、1/1の建具として斜めにフレームが挿入される。藤田は「U-30」展の第1回の出品者でもある。
2016/11/26(土)(五十嵐太郎)