artscapeレビュー

にっぽんど真ん中祭り

2012年09月15日号

会期:2012/08/24~2012/08/26

久屋大通公演会場、大津通パレード会場ほか[愛知県]

名古屋の久屋大通公園会場にてどまつりを体験したが、人工的につくられた現代の祭りとしてよくシステムが出来ている。セミファイナル、ファイナルなどの段階が設けられ、卒計日本一戦との共通点もある。東海圏だけではなく、北海道、大阪、京都、長野のほか、仙台から宮学/MGのチームも踊りにきていた。セミファイナルになると、それまでのパフォーマンスのレベルにばらつきがなくなり、さすがに各ブロックの二位通過は迫力がある。ダイナミックな動きに統一感があり、もっとも良いと思った「笑゛(じょう)」が、大賞を受賞した。ともあれ、全体に共通する、日本人によるネオジャパネスクの感覚、郷土愛の雰囲気、気合いと根性は、まさにヤンキー的なものである。その直後、アートラボあいちにて、アーティストによる自主運営ギャラリーGOHONの2年間の活動を振り返る展覧会のオープニングに顔を出したのだが、やはり全然人種が違う。

2012/08/26(日)(五十嵐太郎)

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