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ギュスターヴ・モロー美術館

2009年05月15日号

[パリ]

墓場から歩いて15分ほどでモロー美術館に到着。ここはドラクロワ美術館と同様、モローの自宅とアトリエを美術館として公開したもので、ロンドンのサー・ジョン・ソーン美術館と並ぶマイ・フェイバリット・ミュージアムのひとつ。まず作品が充実している。だいたい画家のアトリエを開放した美術館にはロクな作品がないが、ここは例外的に代表作のほとんどがそろっているのだ。その展示も、壁を埋めつくすようにびっしりと絵がかけられていて壮観。さらに素描や水彩画は、自分でキャビネットから引き出して閲覧できるようになっている。ここは昼休みがあるので出ないといけないが、できれば1日中浸っていたい美術館だ。
ギュスターヴ・モロー美術館:http://www.musee-moreau.fr/

2009/04/10(金)(村田真)

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