artscapeレビュー

ルーヴル美術館展──美の宮殿の子どもたち

2009年05月15日号

会期:2009/03/25~2009/06/01

国立新美術館[東京都]

「子ども」をテーマに時代やジャンルを超えた約200点の出品。やっぱり西洋だから聖母子像が多いが、子どものミイラもあれば子どもの遊び道具もある。それにしても、子どもがテーマにもかかわらず「死」のイメージがつきまとうのはなぜだろう。おそらくルーヴル美術館(に限らないけど)全体が死のイメージに包まれているのだが、そのなかから生(=成長)の象徴である子どもに焦点を当てることで、逆に「死」がオーバーラップしてくるのかもしれない。

2009/04/22(水)(村田真)

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