2021年12月01日号
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artscapeレビュー

2015年07月15日号のレビュー/プレビュー

眞島竜男──無題(Live Die Repeat)

会期:2015/05/23~2015/06/20

タロウナス[東京都]

トム・クルーズが出演する映画ポスター全36点を展示。1999年にアートイング東京で発表した作品に、新作ポスターを追加したものだが、よく見ると『トロピック・サンダー』と『ゴールドメンバー』の2枚のポスターにはトム・クルーズの顔も名前も載ってなかった。気になったので帰って調べたら、どちらにもほんの少し出演していたことが判明。ということは、顔も名前もどーでもいいのね。

2015/06/13(土)(村田真)

合田佐和子「喜びの樹の実のたわわにみのるあの街角で出会った私たち もう帰る途もつもりもなかった」

会期:2015/05/26~2015/06/14

みうらじろうギャラリー[東京都]

1994年以降に撮られたバラの花の写真と、それをもとに描いた花の絵。これらの写真は絵を描くための素材として撮りためたもので、見せるつもりはなかったという。それにしても、どうして女性が花の絵を描く(または写真を撮る)と情念的というか、肉感的になるんだろう。ありていにいえば女性器に見えるわけだけど、そうでなくてもどこか温もりが感じられるのだ。アラーキーが撮ってもメイプルソープが撮ってもそうは感じられないのに。花に囲まれて1点だけ、グレタ・ガルボと卵の組み合わせがあった。合田人気に加え、最終日に近いせいか人が多い。ちょっと着飾った男が熱心に見ていて、ときおり画廊の人に野太いオネエ言葉で質問していた。帰りぎわチラッと見たら美川憲一だった。

2015/06/13(土)(村田真)

向山裕「砂の原野・霊告II」

会期:2015/06/10~2015/06/29

日本橋高島屋6階 美術画廊X[東京都]

イカやカツオノエボシといったちょっと変わった海洋生物や、アホウドリの模型などを描いている。半分くらいはユマニテ東京で見たことあるなあ。最近「マグリット展」を見たせいもあるが、背景の処理などがマグリットを思い出させる。マグリットはメインのモチーフ以外はいい意味で適当に描いている。モチーフを生かすため背景描写にのめり込まず、あっさりとした状況説明で止めているのだ。向山も砂浜や海原など、いってしまえばどうでもいい風景描写が巧みになった。そもそもカツオノエボシなんか存在そのものがシュールだから、背景はさりげないほうがいい。

2015/06/13(土)(村田真)

黄金展

会期:2015/06/11~2015/06/15

日本橋高島屋8階 催会場[東京都]

向山展の上階でやってたんでのぞいてみる。東京タワー、力道山、七福神、仏像、十二支、カブトムシ、茶道具、楽器、キティ、ミッキー、ウルトラマン、セブン、ガラモン、カネゴンなど、金にふさわしいというより、金にしてみたいモチーフを実際に金にしてみた商品の展示即売会。見た限りいちばん高かったのは力道山の等身大黄金像(ただし金箔)で、1,944万円。純金製の1円玉はなかったなあ。

2015/06/13(土)(村田真)

オープン・スペース2015 関連イベント:アーティスト・トーク AKI INOMATA

NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)[東京都]

ICCのオープンスオペース2015において、展覧会を開催しているAKI INOMATAさんとのトークを行なう。3Dプリンタでヤドカリの建築的なヤドをつくるなど、生物と関わるアートだが、筆者の著作『「結婚式教会」の誕生』などからも着想を得たように、じつは社会的な関係性やコミュニケーションが重要なテーマだった。例えば、ヤドカリがかついでいたのは、表参道のウエディング・チャペル、セントグレース大聖堂である。他の作品としては、亀の甲羅に小さな街並みをのせるもの、衣服の切れ端を蓑虫の巣にするもの、九官鳥と一緒にフランス語を習う、自分の髪と犬の毛を交換するなど、人間/生物の身体を相互に問う。実験や研究に展開可能なテーマも少なくない。

2015/06/13(土)(五十嵐太郎)

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