2018年10月15日号
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artscapeレビュー

2010台北国際花の博覧会

2011年05月15日号

会期:2010/11/06~2011/04/25

台北市内(圓山公園エリア、新生公園エリア、美術公園エリア、大佳河濱公園エリア)[台湾・台北市]

とにかく人が多く、室内展示を見ることは、ほぼあきらめた。もっとも、花博だけに、各国の庭園など、屋外展示が多い。パヴィリオンは、植物や自然との関係を表現するもので、その方法はおおむね以下の5パターンに分けられる。第一に、花茶殿のように、自然を眺める東屋という古典的なタイプ。第二に、自然そのものを室内に抱え込んだ空間をつくるもの。例えば、稀少植物を見学できる温室になった未来館。第三に、壁面を植物が覆ったり、屋上緑化を行なうなど、外部に自然の要素を与え、建築と植物の共生を視覚化するもの。例えば、緑の屋根に登ることができる、ドリーム館。第四に、自然の形態を模写したような造形。例えば、サナギのようなチョウ館、6枚の花びらが重なりあうイメージのアロマ館。そして第五に、自然素材の積極的な活用として、木材による大空間を実現した花の夢広場である。パヴィリオンのデザインで、これはというのは少ないが、若手建築家の劉克峰が設計に関わった、発光するペットボトル・ウォールの流行館は目立つ。

2011/04/07(木)(五十嵐太郎)

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