2017年07月15日号
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artscapeレビュー

安部泰輔──ヒヨリモノ

2012年05月15日号

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会期:2012/04/27~2012/06/03

日和アートセンター[宮城県]

東北新幹線で仙台に出て、高速バスで石巻へ。駅前で自転車を借りて海岸沿いのガレキの山を見ていく。あたりまえだが、写真で見るのとは違って匂いも音もする。夕方、被災した市街地の空き店舗を改装した日和(ひより)アートセンターへ。ここは横浜市の黄金町との文化芸術交流の拠点としてこの3月にオープンしたばかりの施設で、アーティスト・イン・レジデンスを軸に展覧会やワークショップを開いている。この日は、古着をリサイクルした作品で知られる安部泰輔が滞在・制作した成果を発表する初日。ギャラリー内に数本の柱を立て、刺繍した古着を貼りつけている。安部は横浜で何度も会っているが、ここのスタッフも黄金町から移り住んだ人だった。被災地でアートになにができるかを問うより、アートを媒介に人が動くという潜在力に賭けた確信犯的なプロジェクト。

2012/04/26(木)(村田真)

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