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artscapeレビュー

すべての僕が沸騰する──村山知義の宇宙

2012年05月15日号

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会期:2012/04/07~2012/05/13

京都国立近代美術館[京都府]

ベルリンでダダや構成主義などの影響を受けて1923年に帰国した村山知義の油彩、コラージュ、版画、舞台美術、ポスター、絵本、装幀、商業美術のデザインなど、その多彩な創作活動を紹介する展覧会。村山の1920年代の美術の仕事を中心にしたものだが、今展の展示資料のボリューム、そして縦横無尽にといわんばかりのジャンルを横断した活動ぶりに圧倒される。こんなにもたくさんのものを生み出していた人だったのかと驚くのと同時に、尽き窮まることのない創作意欲とエネルギーを思い知って感動を覚える会場であった。最後には、児童雑誌『子供之友』をはじめ、児童文学者の妻の文章やそのほかの児童文学に添えられたイラストレーションも数多く展示されている。日本の近代の美術に大きな影響を与えたというだけでなく、児童書の挿絵作家としての一面もまた魅力的。

2012/04/06(金)(酒井千穂)

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