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ロバート・プラット展─幻小屋と飾りの隠者

2012年06月01日号

会期:2012/05/05~2012/05/27

ハイネストビル[京都府]

自然と人工物の対比を、デジタル画像のピクセルを思わせる描法で表現していたロバート・プラット。本展では、ヨーロッパの森の隠者と東洋の禅画をもとにした絵画作品を発表した。また、会場中央にはテントと稲藁を用いた小屋が設置されており、その内部ではカメラ・オブスキュラで作品が見られるようになっていた。さらに、会場内はスモークが立ち込めていて、まるで薄い霧のなかで作品を見ているかのようだった。これらは、絵画を「見る」行為を再考するための積極的な演出であろう。彼は前回の個展後に英国に帰国したので、今後作品を見る機会は滅多にないと思っていた。それがわずか2年で再会できたのだから嬉しい限りだ。聞けば、現在はアメリカのミシガン大学で教鞭を執りつつ制作しているとのこと。今後も日本で継続的に個展を行なってほしい。

2012/05/12(土)(小吹隆文)

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