artscapeレビュー
平田さち展─せまく広く、もっと大きくもっと小さく
2012年06月01日号
会期:2012/05/03~2012/05/20
ギャラリー・パルク[京都府]
不定形にカットした大小のカッティングシートをガラス窓に貼り(会場の画廊は、壁面のうち2面がガラス窓になっている)、床には同様のピースが立体化したオブジェを配置するインスタレーションを発表。また、ガラス窓の一部は薄いブルーとピンク系の絵具で四角く塗られていた。彼女の作品は過去に何度か見たことがあるが、私が見たなかでは今回が最も成功していたと思う。その理由は、平面と立体の組み合わせが効果的だったからだ。ただ、本展では課題も浮き彫りになった。立体の仕上げが雑なのだ。この点を改善すれば、彼女の作品はさらに魅力を増すであろう。
2012/05/15(火)(小吹隆文)