2022年11月15日号
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artscapeレビュー

3331アンデパンダンスカラシップ展vol.3

2013年03月01日号

会期:2013/01/26~2013/02/17

3331 Arts Chiyoda[東京都]


全国随一のアンデパンダン展として知られつつある「3331アンデパンダン」の出品作家のなかから選抜されたアーティストによるグループ展。2012年の「3331アンデパンダン」展でゲストと一般来場者によって選ばれた9名のアーティストが新作を発表した。無鑑査無賞与を原則とするアンデパンダン展本来の思想からすれば、こうした展開はいくぶん過保護のような気もするが、有象無象のなかから有望な新人を発掘することで停滞した状況を塗り替えていこうとする企画者のねらいは、理解できなくもない。
事実、今回の展覧会では、見るべき作品が比較的多かった。オーディエンス賞を受賞した駒場拓也は自然光を分解して再構成する健やかな抽象画を発表し、本展のもはや常連とも言える島本了多は肉体の形態を器の機能に転化した不気味な陶器を展示した。
なかでももっとも際立っていたのが、渡部剛である。雑誌や広告など印刷物を切り貼りしたコラージュは決して珍しくないが、渡部によるそれは量的にも質的にも徹底的に追究する執着力において他の追随を許さない。紙ものを用いる作品はえてして不必要に貧乏臭くなりがちだが、丁寧な仕事によってそれを巧みに回避しているところも好感が持てる。民芸品としてつくられている木彫りの熊の表面にカラフルな彩りを施した作品にしても、地の部分と彫りの部分を律儀に色別することで、既成の民芸品をポップにバージョンアップしてみせた。

2013/02/08(金)(福住廉)

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