2020年02月01日号
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artscapeレビュー

井桁裕子 展─陶の人物像─

2013年04月01日号

会期:2013/03/01~2013/03/16

乙画廊[大阪府]

井桁裕子は主に東京で活動している人形作家だが、今回は陶芸作品をメインに個展を開催した。恥ずかしながら筆者は彼女の存在を知らなかったのだが、作品の独自性と技術の高さには目を見張るものがあった。作品の多くは少女もしくは両性具有的な人物が貝殻や岩のような塊と一体化した姿をしている。自分の殻に閉じこもった精神が外界に顔をのぞかせた一瞬を切り取ったかのようだ。顔や手の細密さ、たおやかさと、塊部分のごつごつした表現の対比が印象的で、流れ落ちる釉薬の表情も効果を上げている。きっと関西のアートファンにも支持されるであろう。そのためにも、今後も関西での発表を継続してほしい。

2013/03/04(月)(小吹隆文)

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