artscapeレビュー
中谷宇吉郎の森羅万象帖 展
2013年10月15日号
会期:2013/09/02~2013/11/23
LIXILギャラリー[東京都]
寺田寅彦や中谷宇吉郎らの著作は理系だけでなく、文系にもウケがいい。文系のほうがウケがいい、というべきか。しかしもっともウケがいいのは、もっとも非合理的な芸術系の人たちではないかしら。なぜなら科学も芸術も想像力を最重視するからだ。彼の研究した雪の結晶や放電現象などは、視覚的にもイマジネーションを刺激してやまない。実際、雪の結晶は曽根裕が作品化しているし、放電現象も杉本博司が写真にしているし。まるで現代美術の虎の巻。
2013/09/14(土)(村田真)
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