artscapeレビュー
図書館戦争
2013年10月15日号
映画『図書館戦争』(監督:佐藤信介、原作:有川浩)は、期待しなかった分、意外に楽しむことができた(これも意外とちゃんとしていた戦闘シーンは少し長過ぎか)。メディア良化法が施行され、図書館が表現の自由をめぐる戦場となったパラレル日本。荒唐無稽な設定かと思われたが、小説やアニメで以前に鑑賞したときに比べて、現実の日本は少しこの状態に近づいたかもしれない。ちなみに、磯崎新による北九州の図書館と美術館が主要な舞台に使われている。
2013/09/12(木)(五十嵐太郎)