artscapeレビュー

あいちトリエンナーレ2013 パブリック・プログラム スポットライト「名和晃平」

2013年10月15日号

愛知芸術文化センター12階 アートスペースA[愛知県]

名和晃平のトークの進行を担当した。いつも理系作家だなあと感心するが、今回は数式モデルで自分の作品を整理して語っている。今年は韓国、犬島、あいちで3つのビッグ・プロジェクトが続けて実現し、大きな飛躍の年になったという。今回のレクチャーでは、初めて見る学生時代のドローイングも幾つか紹介された。あいちトリエンナーレの泡のインスタレーション「foam」は、世界創造の風景を思わせる、名和作品の進化形であると同時に、実は学生時代から暖めていた着想で彼の原点でもあることがよくわかった。

2013/09/29(日)(五十嵐太郎)

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