artscapeレビュー
12 Rooms 12 Artists 12の部屋、12のアーティスト UBSアート・コレクションより
2016年08月15日号
会期:2016/07/02~2016/09/04
東京ステーションギャラリー[東京都]
世界最大のアートフェア「アート・バーゼル」などに支援する金融グループ、UBSの企業コレクション3万点以上のなかから、12作家の約80点を選んで展示。「12の部屋」といっても作家ごとに12室に分けているわけではなく、ただ作家別に展示してあるだけ。エド・ルーシェとルシアン・フロイドが中心で、ふたりで50点以上を占めている。チラシにはフロイドの油彩画が使われているが、フロイドの油彩はこれ1点だけで、25点はエッチング、1点は水彩だ。エド・ルーシェは28点のうち油彩は3点だけで、あとは版画とドローイングばかり。ミンモ・パラディーノは油彩1点、サンドロ・キアは油彩2点、デイヴィッド・ホックニーはドローイング2点にフォトコラージュ1点の出品。なんか期待はずれの展覧会だが、唯一、片脚が台座からはみ出したアンソニー・カロのブロンズ彫刻《オダリスク》は、見て得した気分になれた。
2016/07/15(金)(村田真)
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