artscapeレビュー
アンテルーム増床リニューアルオープン&「ULTRA×ANTEROOM exhibition 2016」
2016年08月15日号
会期:2016/07/22
ホテルアンテルーム京都[京都府]
ホテルアンテルーム京都の増床リニュアルのオープンへ。UDSの企画設計と名和晃平が率いるSANDWICHのアートディレクションにより、代ゼミの学生寮がアートのある客室に変化した。1階は名和晃平、蜷川実花らの庭付きコンセプトルーム。6階は金氏徹平、ヤノベケンジ、宮永愛子らのコンセプトフロア。そして2~5階は若手作家のスペース。作品を買い取って、部屋に固定化するのではなく、むしろ365日アートフェアを掲げ、宿泊した人が作品を購入でき、それにより作品も入れ替わる。一方、アーティストにとっては貸画廊とは違う、発表の場として機能する。せっかくアンテルームでのトークなので、名和さん一推しの若手、木村舜が制作した感情・行動(笑い、食べるなど)やキャラ(社畜)に基づく歪んだ人体のドローイングと彫刻がある、1階の庭付きの部屋に泊まる。夜は庭の彫刻の頭がぐるぐると光って、なかなかに不気味。ヒバ材による楕円のバスタブは使って水を吸うと香りを放つ。
写真:左=上から、名和晃平、蜷川実花、金氏徹平 右=上から、ヤノベケンジ、宮永愛子、木村舜
2016/07/22(金)(五十嵐太郎)