artscapeレビュー
吉田友幸/絵画
2011年03月01日号
会期:2011/02/01~2011/02/06
アートスペース東山[京都府]
主に花や果実を描いた静物画の小品を出品。画面には何度も削ったり擦ったりした痕跡があり、その古びた表情が主題の存在感を一層際立たせている。特殊な手法を用いていないのに作品から目が離せないのは、高い描写力と背景の効果が絶妙にマッチしているからであろう。作者は高校卒業とともに海外に渡り自己流で研鑽を積んだと聞く。今までまったくノーマークだったが、今後は注視したい。
2011/02/04(金)(小吹隆文)