2017年08月01日号
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artscapeレビュー

第5回 荘内教会保育園 幼児画展

2017年04月15日号

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会期:2017/03/15~2017/03/19

鶴岡アートフォーラム市民ギャラリー[山形県]

山形県鶴岡市にやってきました。夜の講演の前に街の文化施設をいくつか見て回る。そのひとつがこのアートフォーラム。設計した小沢明は山形市にある東北芸術工科大学の元学長で、槇文彦アトリエの初期のお弟子さんだそうだ。といわれればぼくでもなるほどと思う。正方形を基本としたオフホワイトの建築は、築12年になるのに新品同様に美しい。でも新品同様に感じるのは建築が美しいからだけでなく、あまり使われた形跡がないからでもある。館内には大きな正方形のギャラリーが2つあるが、ひとつは「幼児画展」を開催中で、もうひとつは閉鎖中。カフェも土曜の午後4時というのに閉店だ。ギャラリーもカフェも閉じていれば人は来ないし、人が来なければ閉じてしまう。負のスパイラルではないか。ところでこの「幼児画展」、タダだから入ってみたら、0歳児、1歳児、2歳児……と年齢ごとに分けて展示しているのだが、おもしろいことに3歳児からいっせいに顔らしきかたちが表われ、5歳、6歳と年齢を重ねるごとに絵がつまらなくなる(ありきたりになる)のだ。まあそのくらいのことは本で読んだりして知ってはいたが、まさか鶴岡でこんな見事な実例が見られるとはね。このアートフォーラムのすぐ近くには、妹島和世設計の文化会館が建設中で、すでにフランク・ゲリーばりの異容が姿を現わしている。あとは中身を充実させることだな。

2017/03/18(土)(村田真)

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