2017年10月15日号
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artscapeレビュー

金氏徹平展 記号は記号ではない

2017年04月15日号

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会期:2017/03/11~2017/03/30

上野の森美術館ギャラリー[東京都]

10年前に「VOCA展」に出品した金氏の個展。VOCA賞や奨励賞など、これまで20年余りで100人以上が受賞しているが、受賞しながら消えていった作家もいれば、金氏のように受賞しなかったけど伸びた作家もいる。そもそも「VOCA展」に一度も推薦されずに売れっ子になった作家も多いはず。今度それを検証してみたらどうだろう? 選考委員(推薦委員も)がいかに慧眼か、または節穴かがわかるはず(あ、だから検証しないのか)。余談はさておき。金氏はいくつかの作品を出しているが、なかでも目を引いたのは、色のついた液体が滴る画像を板に貼り、輪郭に沿ってカットしたものを組み合わせた作品。この液体のイメージは絵具を思わせ、それがいくつも組み合わさることで絵画を表わしているのかもしれない。床置きの立体もあれば壁掛けのレリーフもあり、2次元のイメージと3次元の物体を錯綜するトリッキーな効果を生み出している。リキテンスタイン風のユーモアとアイロニーが効いている。

2017/03/16(木)(村田真)

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