2017年07月15日号
次回8月1日更新予定

artscapeレビュー

カタログ&ブックス|2017年4月

2017年04月15日号

twitterでつぶやく

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

身体感覚の旅──舞踊家レジーヌ・ショピノとパシフィックメルティングポット


著者:梅原賢一郎、本間直樹、高嶋慈、那須誠、レジーヌ・ショピノほか
編集:富田大介
ブックデザイン:古川友紀
発行:大阪大学出版会
発行日:2017年1月31日
定価:2,300円(税別)
サイズ:四六判、210ページ

独立戦争中のアルジェリアで生まれ育ち、幼い頃から踊り続けてきたレジーヌ・ショピノ。その60年の半生は「自己受容感覚的な自伝(biographie proprioceptive)」として振返りうるようなものであり、身体の感覚を変え続ける旅であった。(中略)
近年、自身の新たなカンパニー(Cornucopiae - the independent dance)を立ち上げてからは、太平洋諸地域のアーティストや研究者らと「パシフィックメルティングポット(PMP)」という舞踊・歌唱・音楽の研究創作プロジェクトに励み、島々の口承文化に宿る時間性から、歌や踊りの本性を見直している。本書は、そのPMPのプロジェクトにいたるレジーヌ・ショピノの舞踊的自伝、および哲学者や批評家らのダンスに関する珠玉の論考を編纂したもの。2015年に神戸で世界初演となったPMPの新作公演の映像や、ドキュメンタリーフィルムも特典付録している。

出版社サイトより]



動く大地、住まいのかたち プレート境界を旅する


著者:中谷礼仁
発行:岩波書店
発行日:2017年3月24日
定価:2,600円(税別)
サイズ:四六判、256ページ

動く大地はユーラシアのプレート境界域に何をもたらしたか。環境を創造し、時に社会を壊滅させる地球の驚異的な働きと、その地で生き抜く人々の叡智と暮しを活写。人間生存の条件を捉え直した建築論的旅の記録。

出版社サイトより]



音楽と美術のあいだ


著者:大友良英
発行:フィルムアート社
発行日:2017年3月24日
定価:3,000円(税別)
サイズ:A5判、440ページ

音楽って? 美術って? そのあいだって?
それが音楽であるとか美術であるとか、そんなもんは本当はどうでもいいと思っているんです。でも、「そもそもそれって何なの?」ってところから考えてみると、今までゴミクズだと思っていたものが輝きだすことだってあって、あ、輝かなくてもゴミクズのままでも充分素敵だと思えることもあって、そんなことをやっているちょっと風変わりだけど素敵な人たちと話していく中で思ったのは、名付けようもないことをやるってことは、自分の手で未来を見つけることなんじゃないかってことなんです。この本にはそんなことが書いてあります。(大友良英)

出版社サイトより]



DESIGN IS DEAD(?)デザイン イズ デッド?


編著:未来を変えるデザインプロジェクト
企画監修:幅允孝
出版社:ダイヤモンド社
発行日:2017年1月31日
定価:2,600円(税別)
サイズ:A4判変型、120ページ

金額、日程、評価のどれにも納得感が得にくい「デザイン」。いまもっとも疑いの目を向けられる暗黙の領域にスポットをあて、社会としてそれをどう駆使していくべきか考える一冊。

出版社サイトより]



展覧会「大いなる日常 The Great Ordinary」カタログ


著者:田中みゆき、AKI INOMATA、岩崎秀雄、村川拓也ほか
発行:アール・ブリュット魅力発信事業実行委員会 実行委員長 北岡賢剛
発行日:2017年2月
定価:926円(税別)
サイズ:B5判、52ページ

表現するという行為は、誰のものなのでしょうか? 何かを表現するということは、限られた人に許された行為ではなく、無意識のうちに誰もが行っていることです。その人にとっては切実な習慣や愛着、ささやかなこだわりが、他の人にとって “表現” として発見されることもあります。また、ひとりでにはじまる表現もあれば、誰かの存在があるからこそできあがる表現もあるのです。わたしたちは自分以外のものと関係を結びながら日々生きていますが、表現においても、それは避けられない問題です。そして世界は、必ずしも人だけでできているわけではありません。この展覧会では、人や動物、植物、機械など、性質の異なる主体の恊働によるさまざまな表現を通して、表現のはじまりやそこにある他者との関係性のかたちを改めて見つめます。

展覧会サイトより]



Magazine for Document & Critic AC2[エー・シー・ドゥー]18号(通巻19号)


制作:国際芸術センター青森
編集:ACAC
発行者:青森公立大学国際芸術センター青森
発行日:2017年3月24日
定価:無料
サイズ:B5判、108ページ

国際芸術センター青森が、2001年の開館以来、およそ毎年1冊刊行している報告書を兼ねた「ドキュメント&クリティック・マガジン エー・シー・ドゥー」の第18号(通巻19号)。2016年度の事業報告とレビューのほか、関連する対談や論考などを掲載。今号の特集は「もう一つの表現」、O JUN展「まんまんちゃん、あん」ほか。


「森のはこ舟アートプロジェクト2016」報告書


発行:森のはこ舟アートプロジェクト実行委員会
発行日:2017年3月23日
定価:非売品
サイズ:A4判

2014年に始まった「森のはこ舟アートプロジェクト」の2016年度の活動とこれまでの軌跡を総括した報告書。各エリア(喜多方市/西会津町/三島町/猪苗代町/北塩原村/南相馬市)での活動報告のほか、クロージングフォーラムの様子や各エリアコーディネーターのインタビューなどを収録。



武田五一の建築標本──近代を語る材料とデザイン


企画:LIXILギャラリー企画委員会
アートディレクター:祖父江慎
デザイン:藤井瑶(cozfish)
発行:LIXIL出版
発行日:2017年3月25日
定価:1,800円(税別)
サイズ:A4判変型、76ページ

近代建築を牽引した建築家・武田五一(1872-1938)は、博物学者でもあった?! 国会議事堂の設計にも関わった五一は、自身の建築だけでなく、教育にも力を注いでいた。創設に携わった京都大学建築学部やデザインを教えた京都工芸繊維大学には、彼が中心となって収集した多岐にわたる建築素材や金物サンプル類が残されている。教育用として集められたものの、好奇心旺盛な五一の分類学的思考によって集められたそれらはまさに「建築標本」と呼ぶにふさわしい。建築家でありながら博物学者とも思わせる所以である。
本書では、本邦初公開となる資料を中心に約80点の「建築標本」をカラー図版で紹介。明治の幕開けとともに近代化が始まった日本の建築を象徴する多彩な材料を一望しながら、未来を見据えたコレクター・五一の世界観を垣間見る。彼の好奇心と関心が詰まった建築コレクションを初披露する。

出版社サイトより]

2017/04/14(金)(artscape編集部)

▲ページの先頭へ

2017年04月15日号の
artscapeレビュー

文字の大きさ