artscapeレビュー
Century of the Child: Growing by Design, 1900-2000
2012年09月01日号
会期:2012/06/29~2012/11/05
ニューヨーク近代美術館(MoMA)[ニューヨーク]
「子どものための20世紀デザインに関するMoMAによる野心的な調査の大規模展示」との宣伝文句が目につく。中身を見てみると、20世紀初めから現在までの、子どもを題材にまたは対象にした絵画やポスター、絵本や玩具、家具、日常用品、ゲーム機に至るまで、あらゆるものが展示されていた。確かに20世紀以後は子どもを完成されたひとつの人格として尊重するようになり、子どものためのデザインも著しく発展してきた。バウハウスの家具など、芸術作品さながらの、独創的なデザインをみるのは楽しかったが、全体的には統一性や文脈がなく、少しテーマを絞っていればより見やすく楽しめる展示になったのではないかと思った。野心的になり過ぎたかもしれない。[金相美]
2012/08/13(月)(SYNK)