2021年10月15日号
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artscapeレビュー

新宮さやか展

2012年09月01日号

会期:2012/08/11~2012/08/26

ギャラリー器館[京都府]

繊細きわまりない造作と、それらの驚くべき密集性、そして植物を思わせる有機的形態で知られる新宮さやかの陶オブジェ。本展でもその方向性に変化はなかったが、とても興味深かったのは彼女が器をつくったことだ。きっかけは画廊主からのリクエストだったが、オブジェとの関係性をどう扱うかは悩ましい課題だったに違いない。しかし、新宮はその壁を見事に乗り越えた。オブジェの特質を生かしながらも器として成立する、ユニークな形態・形式の創造に成功したのだから。器という新たな武器を手にしたことで、彼女の活動領域は今後大きく広がるだろう。

2012/08/12(日)(小吹隆文)

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