artscapeレビュー
森本絵利 展
2013年02月15日号
会期:2013/01/22~2013/02/09
SAI GALLERY[大阪府]
画面に細かいドットを無数に点描した平面作品や、細かく切った紙の輪を繋いだ小さなオブジェなどの作品が展示されていた。じつに、目を見張る繊細で緻密なそれらの仕事ぶりにも感心してしまうのだが、さらにそのような制作をしている作家自身へ興味が掻き立てられていくから面白い。会場には「正」の字を並べた表も一緒に展示されていた。無秩序に見えるものや不規則に思えるものの反復、複雑な規則性にアプローチする森本絵利。「正」の字は描いたドットの数なのだろうとその場では推測したのだが、しかしそれにしては画面のドットは多すぎる。それに後で気がついてやっぱり聞いてみれば良かったと後悔。
2013/01/26(土)(酒井千穂)