artscapeレビュー
平成25年度第37回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展
2014年03月15日号
会期:2014/02/20~2014/03/02
国立新美術館[東京都]
最初に入ったのは造形大。ここは絵画専攻なのに映像を使ったりインスタレーションしたり、相変わらずチャラチャラしてる。意外にも版画にいい作品が多いように感じたのは、相対的に絵画のできがよくなかったせいかも。女子美も個人的にブースを設けて内部に展示したり、作品を鉄格子で囲んだり、チャラい作品が多い。絵画がよかったのは多摩美で、全体にレベルが高く、学部も大学院クラス。例えば木全愛子はモノクロに近いフリーハンドのストライプなので、あまり目立たないはずなのに目を惹く。また院の粟田ちひろと水野里奈などはそのままプロとして食って行けそう。逆に武蔵美は今年は作品の質といい会場の雰囲気といい、なぜか団体展みたいに低迷していた。あれ? 日芸はいつのまに通りすぎたんだろう?
2014/02/26(水)(村田真)