artscapeレビュー
夏休み企画展「イマジネーション・スーパーハイウェイ」
2014年09月15日号
会期:2014/07/12~2014/08/17
京都芸術センター[京都府]
京都芸術センター恒例の夏休み企画展。今年は、井上大輔,牛島光太郎,濱口直巳の3名のアーティストの作品が展示された。「考えることを止めたら、きっときみは後悔する」という副題をもつ本展は、彼らの作品から創造することの原点を見つめ、その面白さや、新たな表現の可能性を探ろうというもの。言葉(物語)を刺繍で綴った牛島の一連の作品、音のリズムを繊細な造形で表現した濱口の空間インスタレーション《音景 no. 8─京都芸術センターの場合》、密やかに時の流れを示す井上の《未在》と、イメージの連想を誘う各々の作品は、それぞれ作家たちが向き合うものへのまなざしを浮かび上がらせるもので、余韻を残す。どれも静かな佇まいではあるが印象に残る展覧会であった。
2014/08/13(水)(酒井千穂)
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