artscapeレビュー

カタログ&ブックス│2014年9月

2014年09月15日号

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

磯崎新Interviews 磯崎新1954-2014 建築-芸術 - 批評をめぐる闘争と展開 -

著者:磯崎新、日埜直彦
発行:LIXIL出版
発行日:2014年08月29日
サイズ:21.6 x 15.4 x 2.9 cm 、372頁

建築家として第一線にありながら、また傑出した建築理論家として、戦後建築に圧倒的な足跡を残す磯崎新。磯崎が建築家として出発した1954年から現在までの活動を、気鋭の建築家、日埜直彦が詳細に追跡したインタヴュー集。このインタヴューは磯崎の時々の作品と言説をテーマ、トピックス別、クロノロジカルに整理しつつ、また時に逸脱もしながら2003年からほぼ10年をかけて行なわれた。戦後建築史のみならず、現代建築と隣接するアート領域でのムーヴメントを語る上でも貴重な証言となっている。[LIXIL出版サイトより]


必然的にばらばらなものが生まれてくる

著者:田中功起
発行:武蔵野美術大学出版局
発行日:2014年09月09日
サイズ:A5判変型、288頁

ヴェネチア・ビエンナーレのコラボレーション(協働作業)とコレクティヴ・アクト(集団行為)から1998 年の初期の映像作品まで、現在から過去へ年代順に遡り、27 のテーマに分けて「作品」と「制作行為」を具体的に論じた書き下ろしテキストを収録。 また展覧会カタログや美術雑誌への寄稿のほか、2000 年に野比千々美名義で発表した評論を再録。東京国立近代美術館キュレーターの蔵屋美香、美術家の藤井光、評論家の林卓行との対話も収録し、アーティスト田中功起の真髄に迫る。[武蔵野美術大学出版局サイトより]


Under 35 Architects exhibition

著者:伊藤友紀、岩田知洋、山上弘、植村遥、魚谷剛紀、高栄智史、長谷川欣則、細海拓也
発行:特定非営利活動法人アートアンドアーキテクトフェスタ
発行日:2014年09月04日
サイズ:A5判、98頁

9月4日から10月4日まで、 大阪・南港 ATC ODPギャラリーで開催されている同展(「35歳以下の新人建築家7組による建築の展覧会」)の展覧会カタログ。ゲスト建築家の伊東豊雄へのインタヴュー、五十嵐淳、五十嵐太郎、石上純也、平沼孝啓、藤本壮介、吉村靖孝による寄稿、倉方俊輔による出展者へのインタビューなどを展覧会記録とともに掲載。

NATURAL ARCHITECTURE NOW ナチュラル アーキテクチャーの現在 

著者:FRANCESCA TATARELLA
発行:ビー・エヌ・エヌ新社
発行日:2014年07月30日
サイズ:12.8 x 18.8 x 1.9cm 、224頁

2006年(日本語版は2008年)に出版された『ナチュラル アーキテクチュア』の第二巻。24組のアーティストによる現地調達できる低コストの自然素材と簡単な技術で構築したパビリオン、展望台、シェルター等を豊富な写真やスケッチで紹介。環境、景観、コミュニティの課題をテーマにした、建築やインスタレーションの実験的な取り組みの実録。


Switch別冊 札幌国際芸術祭 2014 OFFICIAL GUIDEBOOK

発行:スイッチ・パブリッシング
発行日:2014年07月01日
サイズ:A4判変型、144頁

7月19日から9月28日まで、札幌市内各所で開催されている「札幌国際芸術祭 2014 都市と自然」の公式ガイドブック。ゲストディレクター坂本龍一によるイントロダクションと出品作家へのインタビュー、作品紹介、D&DEPARTMENT HOKKAIDO by 3KGの編集による観光グルメ案内「札幌の観光をデザインの視点で考える」の頁等によって構成。


2014/09/16(火)(artscape編集部)

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