2019年07月15日号
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artscapeレビュー

無人島にて「80年代」の彫刻/立体/インスタレーション

2014年11月01日号

会期:2014/09/26~2014/10/19

京都造形芸術大学 ギャルリ・オーブ[京都府]

1980年代の関西では「関西ニューウェーブ」と称される一群の美術家たちが台頭した。その一方、流行とは一線を画し孤高の表現を保った作家もいたわけで、本展が取り上げるのは後者である。すなわち、上前智祐、笹岡敬、椎原保、殿敷侃、福岡道雄、宮崎豊治、八木正の、彫刻、立体、インスタレーションを再評価するのが本展の意図である。興味深いのは、本展を企画したのが1988年生まれの新進インディペンデントキュレーター、長谷川新であることだ。当時をリアルタイムで知らない世代により作品の読み替えや価値観の更新が行なわれるのだから、興味を持つなという方が不自然である。聞くところによると、入場者数や会期中のトークイベントに対する反応も上々だったらしい。地域の直近の美術史を振り返る機会が少ない関西で、このような企画展が行なわれたことは賞賛にあたいする。

2014/09/30(火)(小吹隆文)

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