2019年09月15日号
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artscapeレビュー

田中真吾 個展「す  あ。ラ  火 ─ 見  極」

2014年11月01日号

会期:2014/10/03~2014/10/31

eN arts[京都府]

炎を題材あるいは素材にした作品で知られる田中真吾の新作展。着色した合板をラフに引きちぎる、炎で炙るなどした後、それらと焼け焦げた角材、炎で溶かされたビニールなどを組み合わせて構築した作品を発表した。これまでの彼の作品は主に紙を素材にしており、色合いも白と黒(焼け焦げた痕跡)の2色だった。色彩を得ると同時に立体コラージュのような様相を呈した新作は、多くの人に驚きをもって迎えられるだろう。筆者はこれまでに何度も彼の個展を見てきたが、失望を味わったことがない。展覧会のたびに着実な進化を遂げる田中は、野球でいえばイチローや青木宣親のようなアベレージヒッターと言えるだろう。

2014/10/03(金)(小吹隆文)

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