artscapeレビュー

プレビュー:若手芸術家・キュレーター支援企画 1floor 2014「またのぞき」

2014年11月01日号

会期:2014/11/01~2014/11/24

神戸アートビレッジセンター[兵庫県]

神戸アートビレッジセンター(KAVC)が2008年から毎年開催している、若手芸術家・キュレーター支援企画。出展者たちは展覧会実施に関わるさまざまな段階、場面に直接的に関与し、KAVC内のギャラリーとコミュニティスペースを舞台にした企画をつくり上げる。今回選出されたのは、内田聖良と貴志真生也の2作家。内田は、書き込みや染みなどの手垢がついた古書を販売するオンラインプロジェクト《余白書店》を共同で運営しており、貴志は、ブルーシートや角材、発泡スチロール等を駆使して、既存の価値観や認識では捉え切れない空間をつくり出す。本展のタイトルである「またのぞき」とは、景勝地の天橋立で行なわれる股間から景色を見る行為のこと。視点を切り替えることで事物の新たな価値観を発見する両者の作品に共通する言葉として選ばれた。

2014/10/20(月)(小吹隆文)

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