artscapeレビュー
Exhibition as media 2009『drowning room』
2009年12月01日号
会期:2009/10/31~2009/11/23
神戸アートビレッジセンター[兵庫県]
大﨑のぶゆき、田中朝子、冨倉崇嗣、中川トラヲ、森本絵利によるグループ展。ギャラリーの他、シアター、スタジオ、パブリックスペース、階段、トイレなど、建物を縦横に駆使することで、各作家のパフォーマンスが十二分に発揮された。ギャラリーを応接間に見立てた演出や、展覧会に至るプロセスをドキュメント仕立てで公開したコーナーも斬新だった。アーティスト・イニシアティブの良い面が発揮された訳だが、彼らを支えたキュレーターにも拍手を送りたい。ちなみにタイトルの『drowning room』とは、今回のアーティストに共通する傾向「drown(溺れる、夢中にさせる)」と、「draw(描く)」、そして「drawing room(応接間)」をかけて作られた造語である。
2009/11/1(小吹隆文)
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