2022年12月01日号
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artscapeレビュー

2009年07月01日号のレビュー/プレビュー

プレビュー:村松卓矢『穴』/鈴木ユキオ『言葉の縁』/大橋可也&ダンサーズ「明晰の夜1」

[東京都]

7月の日本(東京)で見るべき公演No. 1は、間違いなく村松卓矢『穴』(7/1~12@大駱駝艦スタジオ「壺中天」)です。昨年の『どぶ』、一昨年の『ソンナ時コソ笑ッテロ』は、どちらも傑作でした。なぜ体が動くのか?というダンスのきわめてシンプルな問いが、きわめてシンプルなかたちで展開されるところがなんとも素晴らしいのです。きっと今回も期待を裏切らないことでしょう。
また、村松と同じく突出した存在である鈴木ユキオの公演『言葉の縁』(7/24~26@シアタートラム)もあります。とても誠実に舞踏の姿をとらえようとしている鈴木と舞踏という装置をいまもっとも楽しそうにいじり倒している村松。こう並べるとじつに対照的な二人ですね。両方見ると今日の舞踏の振り幅がよくわかることでしょう。ぜひ、二公演見て比較してみましょう!
dance company KINGYO(Yukio Suzuki)New WORK

ちなみに、私事で恐縮ですが、大橋可也&ダンサーズのイベント「明晰の夜1」(7/18@UPLINK FACTORY)に、私こと木村覚がトークのモデレーターとして参加します。お相手は飴屋法水×大木裕之×大橋可也という空前絶後のラインナップ。こちらとしては、機会をとらえて「パフォーマーの身体」というものについてどう考えているのかを御三人から聞き出してみたいと考えています。初音ミクの時代(三次元じゃなくて全然オッケーの時代)に人間の身体をメディアとしてあえて用いる意味はあるのか? あるとしたらどこに?

2009/06/30(木村覚)

日本の美と出会う──琳派・若冲・数奇の心──

会期:2009/06/03~2009/06/15

日本橋高島屋8階ホール[東京都]

細見美術館が蒐集してきた日本美術の名品、およそ90点を一挙に公開する展覧会。琳派をはじめ、若冲、神坂雪佳、池大雅など人気作家の名品がずらりと並んでいた。

2009/06/8(月)(福住廉)

草月いけばな展[赤と黒]

会期:2009/06/04~2009/06/09

新宿橋高島屋11階[東京都]

草月流のいけばな展。会場は全体的に赤と黒で統一され、そのなかで家元である勅使河原茜をはじめ、数多くの作品が発表された。一般的な生け花の固定観念をいとも簡単に覆されるほど、いずれの作品も奇抜であり、ゴテゴテのバロックというべきか、キッチュのてんこ盛りというべきか、破天荒きわまるものばかりだった。そうしたなか、ひときわ際立っていたのが、黒い長靴にバンブーをいけた大久保春霞(後日訂正。長靴は、陶製の花器で、バンブーのように見えたのは砥草[とくさ]らしい)。周囲のように足し算ではなく、引き算の発想が潔い。

2009/06/8(月)(福住廉)

松山賢|地図

会期:2009/06/06~2009/07/18

GALERIE SHO CONTEMPORARY ART[東京都]

美術家・松山賢の個展。花柄模様の「地」と女性の「図」が重なり合った平面作品やレースを使った映像インスタレーションなどを発表した。女性の身体と模様が相互に入り組み、衣裳なのか背景なのか決定できないような不思議な絵である。

2009/06/8(月)(福住廉)

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