artscapeレビュー
柳澤顕 展「Painting as a System」
2011年08月01日号
会期:2011/07/02~2011/07/30
ARTCOURT Gallery[大阪府]
コンピューターを用いてイメージを構築しながら、同時に自身の思考や身体性の介在が感じられる独自の平面表現を模索している柳澤顕。具体的には、コンピューターでつくり上げたイメージをカッティングシートで出力し、パネルに貼ったり着彩することで出来上がる作品だ。本展では、昨年の「VOCA展」出品作以外はすべて新作の14点を出品。作品を超えて会場壁面まで浸食する大作もあり、現在の充実ぶりが伝わる展覧会となった。また、制作過程の記録映像を上映していたのも、作品を理解するうえで大いに役立った。
2011/07/02(土)(小吹隆文)