2020年09月15日号
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artscapeレビュー

ヴィクトリア時代の室内装飾──女性たちのユートピア展

2013年10月01日号

会期:2013/08/25~2013/11/19

LIXILギャラリー[大阪府]

英国・ヴィクトリア時代(1837-1901)といえば、真っ先に過剰なまでの装飾が思い浮かぶ。もちろん過剰かどうかは個人の好みの問題だが、ヴィクトリア時代の人たち、とくに女性たちの関心が室内装飾に向けられていたことに間違いはない。その背景には産業革命による中産階級の台頭と、工業化や都市化、交通手段の発達により進んだ「職住分離」があるという。つまり、これまでとは異なる「家」の概念が現われ、経済的に余裕のある中産階級の女性たちが理想の家庭(家)をつくるため、室内装飾に情熱を注いだ時代であったということだ。展覧会ではそうしたヴィクトリア時代の室内装飾が垣間見られる、写真パネル、雑誌や絵本の資料、再現コーナーなどが設けられており、当時の雰囲気を伝えている。[金相美]


展示風景


暖炉まわりの再現空間


ドールズハウス「アイビー・ロッジ」(1886)


当時の雑誌や絵本


ヴィクトリアン・タイル

2013/09/09(月)(SYNK)

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