2021年10月15日号
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artscapeレビュー

若手芸術家・キュレーター支援企画 1floor 2013 黄色地に銀のクマ∪(あるいは)スーパーホームパーティー

2013年10月01日号

会期:2013/08/24~2013/09/16

神戸アートビレッジセンター[兵庫県]

神戸アートビレッジセンターの「KAVCギャラリー」と「1room」を舞台に、若手アーティストが展覧会やイベントを行なう「1floor」。展覧会実施までの各段階でアーティストが積極的に関与し、その過程をウェブで公開しているのが特徴だ。今回選ばれたのは、共に1980年代後半生まれの谷本真理と野原万里絵の2名。谷本は陶芸、木材、ビニール紐、食物などを駆使したインスタレーション、野原は平面作品によるインスタレーションを発表したが、会場は両者の境界がわからないほど一体的な空間に仕上がっており、まずそのことに驚かされた。次に、両名とも自分の意思ではコントロールできない偶然性の介入や、ある種のルールを設けることで表現の可能性を広げる点に特徴があり、プロセスを重視する姿勢や素材・手段に対する柔軟性が際立っていた。毎回興味をそそられる「1floor」だが、今年の出来栄えは頭ひとつ抜きん出ていたように思う。

2013/08/24(土)(小吹隆文)

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